HROFFTは本格的な観測には必須の観測ソフトですが、これにはいくつかのバージョンがあります。私は小川さんを通して制作者の大川さんからHROFFTを送っていただきましたが、配布を希望する場合は小川さんに連絡してみるのがよいでしょう。なお、現在国内にはHROFFTを直接ダウンロードできるページはないのですが、RMOBのサイトからColorgrammeをダウンロードすると、その中にHROFFT
1.0.0fというバージョンのHROFFTが含まれています。フォントが少し違いますが機能は同じです。なお、HROFFTは開発からかなり年月が経っており、Windows7までは問題なく動いていましたが、Windows10でそのまま動かすとは私の場合2~4週間ほどで3台の観測用PCのHROFFTが止まってしまいます(それでもHROFFTはすばらしいソフトだと思いますが)。対策としては互換モードでWindows
XP SP SP3にするとかなり改善されることがわかりました。HROFFTの代替としてはMROFFTがありますが、印象としてはHROFFTよりも若干ノイズが多く、エコーのカウントもHROFFTほど正確ではない感じがします。なお、HROFFTにAF出力を読み込ませるには、通常PCのオーディオ出力端子とマイク端子をオーディオケーブルでつなぐのですが、これだとマイク入力が飽和する可能性が高くなり、ケーブルも邪魔です。そこでVB-Cableというソフトを使ってPCのサウンド設定で直接HROFFTに音声が渡るようにするととても便利です。また、HROFFTでは受信レベルの設定が大切です。受信レベルがその都度変わってしまうと、せっかくのデータも比較できなくなります。私はSDRSharpのRFゲインとPCの音量コントロールは最大、HROFFTのシグナルレベルは15に全て固定し、SDR#の音量ボリュームのみ89.4MHzの場合は42dBというように設定しています。どうしてもエコーがたくさん入るようにぎりぎりで設定しがちですが、ノイズが入ることは避けられないので、無理のないところにレベルを設定するのが吉です。